2010/12/24

第20回MS 中島 康弘氏/決心が環境を変える

タイトル:決心が環境を変える
講師:中島 康弘氏/(社)倫理研究所 法人局普及事業部 首都圏副方面長
日時:2010年12月24日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F

本日は倫理研究所、首都圏副方面長の中島氏を講師にお迎えした。中島氏は以前、家庭倫理の会の近畿地区のご担当だったそう。当会発足と同時期に法人局に配属になり当会へのご縁を感じて頂いていると何とも有難いお言葉を頂いた。元々お母様が家庭倫理の会で学ばれており、学校を卒業後すぐに入所されたのだそう。本日は「決心が環境を変える」というテーマでお話を頂いた。

よく運命は変わらないという人がいる。運命は決まっているものだと。それは違う。それは宿命という。栞にもあるように、運命は自ら招き入れているものであり、自分の心の持ちようでいくらでも変える事が出来ると氏は言う。その為には決心が必要である。中途半端な決心ではなく、本気の決心が。一生懸命なら、知恵が出る。中途半端では愚痴が出る。言い訳が出る。自分の心を変えれば、表情が変わり、人相が変わる。言葉が変わり、性格が変わる。姿勢が変わり、生活が変わる。ひいては環境が好転するのだ。本日の輪読は丁度、第3条「運命自招」だった。(偶然か必然か)氏は一文を引用した「その人の心の通りに、境遇のほうが変わるのである」。丸山先生の言う倫理とは特別なものではなく、ごくごく常識的な事、つまり超常識であると。我境一体、腹を決めて行動する事で、環境が変わる、すべては己自身の決心なのである。本日はその事を再認識し、勇気と希望を頂いた気がした。中島先生、ありがとうございました。


2010/12/17

第19回MS 星 孝幸氏/ハガキで出会いと未来が変わる

タイトル:ハガキで出会いと未来が変わる
講師:星 孝幸氏/有限会社星エンタープライズ 代表取締役
日時:2010年12月17日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F


本日は当会、副専任幹事の星孝之氏を講師にお招きした。星氏は昨年当会での講話を皮切りに、県下18箇所の単会にて、講話を行ったそうだ。正に積極性と実践の人である。本日のタイトルは「ハガキで出会いと未来が変わる」だが、実際に私も星氏に頂いたハガキによって、大分未来が変わった一人でもある。実は私も当会に入る大元のきっかけは、星氏のハガキによるものだった。その後、多くの素晴らしい方々に出会う事が出来、様々な事象が良い方向へと変化した事を実感している。星氏は私にとって恩人である。

本日の講話は、参加者の顔ぶれを見ながらのよい意味でのアドリブとなった。(昨今星氏は参加者の顔ぶれや雰囲気によってネタの出し入れが可能な域に達したそうである。)星氏は手作りのハガキのデザインを何パターンも持っており、相手(の状況)によって使い分けるそうだ。また、それらのハガキをいつも持ち歩いているらしい。ハガキを書くという行為を特別な事とせず、日常的にする事で多くのハガキを出し続けられるのだ。

相手の話を聞く時のコツは?「すなお」だそう。「す」凄いですね!「な」なるほど!「お」おもしろいですね!とオーバーアクションで行うことで、相手との距離がグッと縮まるのだそうだ。(なるほど)。星氏は努力の人でもある。「ユダヤの教え」を7ヶ月かけて全て暗記したそうだ。

講話の後半は、日航ジャンボ機の被害者が残した家族への手紙と、血縁の無い母に母子家庭で育てられた子供が亡き母に宛てた感動的な手紙をプロジェクターを使って紹介し、会場は感動の涙に包まれた。正に星氏が前日深夜まで考えたシナリオ通りだ。想いを伝える事、すぐに伝える事が、家庭においてもビジネスにおいても重要であり、高度情報化社会においても、やはりハガキや手紙は想いが伝わる一番良いアイテムであるという。本日のMSの最後は「皆さん、周りの人々にあなたの愛、想いをきちんと伝えましょう」という言葉で締めくくられた。早朝から星氏に感動を頂きました。ありがとうございました。



2010/12/10

第18回MS 服部 匡成氏/盛衰パターンから読み解く我々の進むべき道(文明法則史学と大局観)

タイトル:盛衰パターンから読み解く我々の進むべき道(文明法則史学と大局観)
講師:服部 匡成氏/文明法則史学研究員
日時:2010年12月10日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F



本日は文明法則史学研究員の服部匡成氏を講師にお迎えした。服部氏は大手鉄鋼メーカーに在籍しながら、文明史学研究員としても活躍されている。また高津区の倫理法人会にも所属されている、スーパーサラリーマンである。

文明史学とは、故村山節氏が1937年頃に発見した学問だそうだ。村山先生が鎌倉の鶴岡八幡宮の境内を歩いている時にふと天の声を聞き、1cmを10年とし、過去1万年(10m)の年表を作成したところ、東洋文明と西洋文明が800年毎に盛衰を繰り返している事を発見し、この学問が確立された歴史学。服部氏は、現在文明法則史学の継承者である、林英臣氏より、1996年に研究員に任命され、以来、ヨーロッパ史の検証や今後の日本の進むべき道などを研究されているそう。西洋と東洋の盛衰パターンを線で描くときれいな二重らせんとなり、DNAの構造と一致している事は興味深い。

本日は、限られた時間の中で、服部氏の溢れんばかりの歴史知識の中から、過去の歴史上の出来事が盛衰のどの時期に当たるのかなどをわかりやすく説明頂いた。

盛衰パターンには、文明の盛衰、社会(国家)の盛衰があり、例えばアメリカは現在、衰退期(過渡期)に入っているのではないかという事である。世界の一国支配はもはや難しい状況は周知の事実であり、この説は頷ける。

800年周期の盛衰パターンは2000年頃より、東西の盛衰が入れ替わり、これからは東洋の時代に入る。それは世界における東洋的な価値観が不可欠になるという意味でもあるらしい。戦後の東洋において最も西洋化し、発展を遂げた日本の役割は何かを今一度考える必要があると氏は説く。そして、そのヒントが倫理の中にあると。本日は時間も限られておりましたが、服部氏にはこの壮大な学問をわかりやすくご説明頂きました。機会があれば、より深いお話をお聞きしたいものです。服部様ありがとうございました。

2010/12/03

第17回MS 藁科 孝久氏氏/みんなが喜ぶ仕組み作り~湘南みかんパートナーシップ~

タイトル:みんなが喜ぶ仕組み作り~湘南みかんパートナーシップ~
講師:藁科 孝久氏氏/NPO法人湘南スタイル 理事長
日時:2010年12月3日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F

本日はNPO法人湘南スタイルの理事長、藁科孝久氏を講師にお招きした。当会会員のA氏が湘南スタイルのメンバーとなっており、そのご縁で今回のセミナーが実現した。

藁科氏は大学卒業後、大手アパレル会社へ就職し、25歳で独立起業し女性向け衣料品製造販売会社の経営者となった。創業時から、業績は右肩上がりで伸び続け、創業10年で10億企業に育て上げた。その後、大手デパートへの出店依頼や株式上場の話まで飛び込むようになったが。創業から10年以上が経ち、企業規模も大きくなるにつれて、売上至上主義になってしまっていた事に疑問を抱くようになった。創業当時の藁科氏は、お客に喜んでもらうこと、ファンになってもらう事に専心し、ファンが増えて行く事にやりがいを感じていたが、いつの間にか、利益と規模の追求を追
い求めるようになり、その当時の気持ちを失いかけていた。氏は当時の熱い情熱をもって再度事業にチャレンジしたいと考えた。そして氏を含めて団塊の世代が失ってしまった地域コミュニティーとの繋がり、そして共生を実現する事の出来る事業を。それが「湘南スタイル」だった。氏は2005年に「NPO法人湘南スタイル」を設立し、理事長に就任した。翌年、長年経営していたアパレル企業を社員の方々へ譲渡し現在は「湘南スタイル」に精力を傾けている。

「湘南スタイル」は"地域貢献・社会貢献や人間関係の形成を基盤とする「持続可能な社会づくり」 の実現に向け、地域の活性化活動と自己実現を共生させる研鑚の場として"設立された。素晴らしい理念の元に設立された事業ではあるが、これまでの道のりは平坦ではなかった。昨今ようやく採算ラインが見えてきたというが、これまで多くの資金を自ら投入して来たきた。様々な試行錯誤の中から、辿り着いたのが「食」だった。湘南スタイルはNPO法人であり、ボランティアで様々な人や企業たちが参加している。この人や企業が「湘南スタイル」との間でギブ&テイクできる仕組みが「食」にあるのだそうだ。現在湘南スタイルが推進しているプロジェクトはいくつかあるが、今回のテーマとなっている湘南「みかんの木」パートナーシッププログラムは、「みかんの木でみんなが喜ぶ!」をキャッチフレーズに農家と参加者、そして地域社会、三方よしの循環を実現するスキーム。神奈川県内のみかん農家数はこの20年で約半分以下に減少し、2005年時点でみかん農家数は3,201戸、栽培面積は1106haとなっている。一本の木の収益は8千円程度となっていて、生産コストとのバランスが崩れつつあることから、後継者不足、転業、廃業、荒廃農園の増加と言った負のスパイラルが広がりつつある。そのような問題を解決する可能性を大いに含んでいるのが、このプログラムだ。一口31,500円の参加費で、みかん収穫体験に参加でき、みかん約400個(50kg)を持ち帰れるばかりか、摘果みかんや出荷不適格みかんから作られるジャムやアイスクリーム、ドレッシングやフレッシュなどの加工品までもらえてしまう。また、社会貢献(CSR)や地域貢献、農業保全などの身近な貢献ができる。農家の方々は今まで売り物にならなかった摘果みかんなどが加工品になる事で、収益増が見込め、その地域活性化にも繋がる。正に負のスパイラルから富のスパイラルへの変換である。この事業は神奈川県の重点事業としても採用され、農業振興の新たなるスキームとして注目されている。近日、松沢知事も視察に訪れるそうだ。その他、湘南スタイルでは、地元茅ヶ崎産のお米を非常用のおかゆとして加工販売し、一反あたりの売上を飛躍的に向上させる事に成功した。また地元産の規格外人参から作った焼酎「さん」はNHKでも取り上げられ、売り切れとなった。

様々な斬新なアイデアで地域活性化を行うNPO法人湘南スタイルの成功事例は、ひいては日本の地域社会、農業、食文化の救世主ともなりうる可能性を秘めていると感じた。藁科理事長の企業人としての豊富経験は、NPOとしての活動にも大いに生かされており、NPO法人のお手本にもなりうるではないだろうか。湘南地域は全国でも有数のブランド力を持っていると思うのだが、それを充分に生かしきれていないのではないだろうか。湘南スタイルの新しいやり方は、湘南ブランドの確立にも一番近い位置にいるように思えた。

藁科理事長の印象深い言葉を明記しておきたい。あるセミナーでお聞きになった話だそうだ。あなたはあげる人生ともらう人生のどちらが良いでしょうか?とその講師の方は参加者に尋ねたそうだ。自分がそうできているかは別にして、多くの方はあげる人生が良いと答えると思う。しかし、その講師の方は、私はもらうばかりの人生を歩んで来たと言ったそうだ。何かをあげる、何かをしてあげる、確かに素晴らしい事だが、どうも上から目線であり、自己満足になりがちである。そうではなく、何かを、させてもらうというスタンスで物事を考えると感謝の気持ちを持つことができるのだそうだ。正に眼から鱗である。今後はもらう人生を送って生きたいと感じた。

今後も「湘南スタイル」の活動からは目が話せない。同じ湘南地区の倫理法人会に所属するものとして、「湘南スタイル」の活動を応援して行きたいものである。藁科理事長、新しい気付きを頂きありがとうございました。

【リンク】
NPO法人湘南スタイル

2010/11/26

第16回MS 中筋 宣貴氏/中小企業だからこそ出来る「クレド」を使った組織改革

タイトル:中小企業だからこそ出来る「クレド」を使った組織改革
講師:中筋 宣貴氏/横浜労務総合オフィス 代表
日時:2010年11月26日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F

本日は当会専任幹事の中筋宣貴氏を講師にお招きした。中筋氏は横浜で社労士事務所を開業しているが、通常の業務に加え、ESクレドという手法を使った組織改革を提案し、多くの企業で成果をあげている。また、先日10月1日には、初の著書となる「ESクレドを使った組織改革」(税務経理協会)を上梓したばかりという事で、出版記念の講話となった。

クレド(信条)と言う言葉は、リッツカールトンで有名になり、最近では企業トップのクレドを語る番組もあるくらい一般的になったが、は元々ラテン語で、「企業の信条や行動指針を簡潔に記したもの」と言う意味だそうである。

一方、ES(Employee Satisfaction)とは、言葉の通り、社員満足と言う意味だそう。

給与の額だけではなく、むしろ所属企業における貢献度を感じられるかどうかや、顧客、消費者などから感謝されること、社会への貢献、仕事を通じて成長する事ができる事などが、「社員満足度」の向上になるそうだ。

社員満足度が向上するとどうなるか。ひいては顧客満足(CS)に繋がり、業績の向上に繋がるという。なんと素晴らしい考え方であろうか。

少し前までは、盛んにCSが叫ばれ、それを強調するがばかりにESが蔑ろにされて来たが、ESなくして、本当のCSを実現するのは困難であり、ESを重視する考え方は、これからの企業には必須になるのではないだろうか。

ESを実践する企業として、昨今マスコミでも有名になった「日本理化学工業(株)」の例などもお話頂いた。

ESクレドとは、企業トップが作成し、社員へトップダウンで浸透させる「経営理念」をベースに社員個人個人が作成するものなのだそう。研修プログラムやミーティングなどで、社員が自ら自分達のクレドを作成する事で、企業運営に主体的に関わる積極性や、正しい行動基準が確立され、強い組織が出来上がる。

ではクレドの作り方はどうするのか?という事で、簡単なワークも行った。まず、「仕事をする上で大切にしている事」を3つ考えた後にひとつの文章に纏める。次に「顧客に提供している商品、サービス、付加価値」を3つあげ、それをひとつの文章に纏める。それを掛け合わせて、今度は5つの文章にする。すると不思議な事にクレドのベースが出来上がる。非常に短時間でクレドを認知させ身近なものに感じさせるプログラムであり、参加者から驚きの声があがった。

ESクレドを用い、企業の組織改革、ひいては業績UPに繋がるアプローチは素晴らしい。もしかしたら、企業の業績向上、危機脱出の一番効果的な方法ではないかとも思えた。社労士の概念を大きく超えた、組織改革請負人、中筋氏の今後の活動からは目が離せない。
















【リンク】

2010/11/19

第15回MS 稲里 玖実子氏/今なら間に合う~日本の森が危ない~

タイトル:今なら間に合う~日本の森が危ない~
講師:稲里 玖実子氏/株式会社ヒューマンアソシエイツ 代表取締役/濤川平成塾事務局代表
日時:2010年11月19日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F

本日は当会幹事でもある、稲里玖実子氏をMS講師にお招きした。稲里氏は、ニッポン放送「テレフォン人生相談」の回答者などの教育相談に取り組み、多数の著書を残した濤川栄太氏の秘書を務め、現在は多くの環境保護活動に取り組んでいる。本日はその活動内容と昨年逝去された濤川栄太先生についてお話頂いた。

稲里氏は現在、日本の美しい森林を後世に残すために「日本熊森教会」と「NPO法人奥山保全トラスト」の活動に従事し東奔西走されている。その精力的な活動ぶりは目を見張るものがある。

「日本熊森教会」はクマと森がシンボルの実践自然保護団体で、「森を残し、全生物と共存しなければ、人間も生存できない」という理念のもとに実践を行っている。豊かな森を残し、増やす事は、健全な森の象徴でもあるクマの保護にも繋がるという考え方なのだそうだ。戦後に植林、造林されたものの、輸入建材との価格差から使い道がなくなり、放置された数多くの森林が日本中に点在し、それらの杉・桧の人工林には下草も低木も生えず、言わば茶色い砂漠化しており、動物たちの餌やすみかも無く、死の森と化しているらしい。死の森は当然森としての役割である、保水効果などが無く、洪水や山崩れの原因となっている。また泥水が海に達し、海の生物や魚介類にも悪影響を及ぼす。豊かな海は豊かな森によって育まれるのである。そのような森は岩がむき出しになってしまうと再生が不可能になってしまう。そこで、熊森教会では、幼稚園生でも簡単に出来る「皮むき間伐」を行い、多くの森の再生を行っている。この方法は木の幹に筋をいれ、一気に上部まで皮をむくことで、間伐木自体の扱いが簡単になり、建材としても使用できる優れた方法なのだそうだ。また酸性雨によって酸化した土壌の改善には竹炭や木炭を埋め土壌の改良にも成功しているとの事。当会の役員の方も実際にこれらの活動に参加した方もいる。

また、「奥山保全トラスト」は、国に頼らずに民間にて「日本の水源と文化を支えてきた原生的な森を大規模に買い取り、そこに棲む動物ごと丸々、国にかわって永久保全していこう」活動で、英国のナショナル・トラストを参考にして行われている。既に12ヵ所の水源地の購入に成功している。当団体のホームページには「国民の皆さんのトラスト(信託)に、こたえられるよう、スタッフ一同、人生をかけます。」とある。人生をかけてこれらの活動を行っているのである。何とも頭の下がる事であろうか。水にまつわる話題は昨今マスコミの報道を賑わしている。温暖化の影響により、近い将来、地球上で水不足が起こり、水の取り合いの戦争が起こるのではないかという事や、外国資本や企業が水源地を買い漁っている事等。「奥山保全トラスト」は一個人、一企業の利益のためではなく、まさに全国民のために人生をかけて活動を行っているのである。

これらの自然保護活動は倫理法人会とも決して無縁ではない。「日本熊森教会」の活動は社団法人倫理研究所の地球環境倫理推進賞を受賞しているのである。
稲里氏が、このような環境保護活動に専心するようになったきっかけは師である濤川栄太先生の影響であるとの事で、濤川先生の事についてもお話を頂いた。濤川先生は晩年「地球益」「地球共同体」という考え方を提唱し、全人類が命がけで地球を守らなくてはいけないと唱えた。「地球が完全に病みきれば、絶滅するのは、私達人類をはじめとする生きものなのです。」(地球環境教科書「今なら間に合う」まえがきから抜粋)引きこもりの子どもを僅かなカウンセリングで部屋から出させた事や、子育てに悩む親たちを数多く救った事等、濤川先生のいくつかのエピソードは非常に興味深く、正に博愛に満ち溢れた方であった事が伝わって来た。残念ながら昨年逝去されてしまったが、ぜひ一度お目にかかってみたかったと改めて思った次第である。稲里氏が「日本熊森教会」等の環境保護活動に取り組むのは、濤川先生からの無言のメッセージを受けたミッションのような気がしてならないのである。その活動について知った我々も何かを実践しなくてはならない。ひとりひとりの力は無力ではなく、微力である。しかし、その力が集まれば大きな力になる。経営者である前に、日本人である前に、我々は地球人である。地球環境を守るというテーマに向かって人類がひとつになる時が来たのだ。何か始めなくてはいけない。無関心ではいけない。そんな事を考えさせられる朝であった。環境保護活動に熱心に取り組む稲里氏の姿はなんと清清しく、眩しく光り輝いている。我々も自分達の使命のために生きなくては、こんなに輝けないのだと思う。多くの気付きを頂いた稲里様、本当にありがとうございました。

【リンク】ぜひこちらもご参照下さい。
日本熊森協会
NPO法人奥山保全トラスト
濤川栄太メモリアル

2010/11/12

第14回MS 伏木 久登氏/なぜそれは起こるのか

タイトル:なぜそれは起こるのか
講師:伏木 久登氏(社団法人倫理研究所 法人普及事業部 首都圏方面長)
日時:2010年11月12日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F

本日は倫理研究所から、伏木方面長を講師にお招きした。伏木方面長はその柔らかな外見と語り口からは一見想像できないような、鋭い言葉をズバッと発する凄い方だ。先日当会会長が合同モーニングセミナーにて体験報告を行った際のコメントにはドキッとさせられた。逗子葉山倫理法人会は、会長が先頭に立ち、見事なリーダーシップを発揮し、先日正法人会化を達成する事ができた。また、会長は普及活動に邁進し、ただひたすら倫理普及活動に奔走する中で、本業や家庭に奇跡的な出来事がいくつも起きた事を報告したのだった。その内容は素晴らしく、聞くものの多くに感動を与える内容であったのだが、コメンテーターの伏木方面長はずばり苦言を呈したのである。成功している時こそ、気を緩めては行けない、倫理活動には終わりがなく、そんなに簡単なものではない。もっと深いものであると・・・。恐らく一番はっとさせられたのは当会会長ではなかっただろうか。我々にとってもそのコメントは倫理の奥深さを再認識させられる重い言葉であった。

講話でも様々な示唆に富んだお話をお聞かせ頂いた。現代は変革の多い時代であり、「乗り切る」のではなく「乗り換える」くらいの変革が必要なのではないか。より柔軟な発想の転換が求められるのではないか、といったお話。また、雑誌に掲載された「日本一礼儀正しい工業高校」の話などを例にとり、明るい挨拶の重要性や、戦後日本文化や伝統を捨て、欧米化し、日本人としてのアイデンティティを失ってしまった事の弊害などなど・・・もっとお話をお聞きしたかったが、時間が限られており今日はここまでとなった。またいつかもっと長い時間、じっくりとお話をお聞かせ頂きたいものである。改めて倫理の深さを思い知らされる朝となった。我々はまだ入り口に立ったばかりなのである。伏木方面長、本日はありがとうございました。

【実践のきっかけ】

【実践のきっかけ】 毎週開催されるモーニングセミナー ただ漠然と参加するのではなく 意識を持って参加すれば 自ずと実践による学びが深くなる 倫理研究所 法人局 普及事業部 首都圏方面 担当研究員 鶴川 宗弘 講師も ...