2010/10/08

第9回MS 白木 大五郎氏/企業リスクとコンプライアンス

タイトル:企業リスクとコンプライアンス
講師:白木 大五郎氏(企業リスク研究所代表)
日時:2010年10月8日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F

本日は鎌倉倫理法人会会員でもある、白木大五郎氏を講師にお招きした。白木氏は企業リスクマネジメントの第一人者として、各種メディアへの露出も多数。また、企業リスク、コンプライアンスのポイントを川柳に纏めた著書「あなたの会社は大丈夫?」(丸善プラネット刊)も大変好評で大手企業からの講演依頼が絶えることがないそう。氏は福岡生まれ、早稲田大学法学部卒業後、日立製作所に入社し、労務、人事、総務部門、日立製作所理事を歴任。日立電子サービス株式会社、取締役を経て退職後、平成19年に「企業リスク研究所」を設立し、大手企業、大学などの教育機関、各種法人会などでの講演活動を展開している。日立グループは974社、32万人を抱える国内最大手企業グループゆえ、大きな災害、事故などが発生すると大抵の場合、グループ企業の社員又はその家族が含まれている事が多く、あらゆる企業リスクやコンプライアンスを経験されて来ている。正に企業リスクとコンプライアンスのプロフェッショナルである。今回、通常2時間~3時間かけて行うセミナーの内容を45分で行って頂いたため、ダイジェスト的な内容となったのは残念だったが、随所に「なるほど」と頷ける気付きが多数あり、非常に充実したMSとなった。中でも印象深かったのは、「不祥事防止システムの構築は性弱説の視点で」という事。性悪説でも性善説でもなく、性弱説である。人間は本来弱い生き物であり、人間の弱い一面が露出しないシステム作りが必要との事。笑うセールスマンではないが、不祥事は心の隙間から忍び込んで来るものなのだろう。また、やはり企業の最終責任者はトップであり、不祥事に対する対応はトップ自身が先頭に立ち率先垂範すべきだという話。昨今の企業不祥事の初動対応にて、トップの対応で企業イメージを損なった事例を我々は数多く目の当たりにして来ている。やはり、そういう時こそリーダーの資質が問われるのだ。加えて企業リスクのマネージメントには日常的な社員満足度(ES)も非常に重要なファクターとなる。経営者には耳の痛い話ではあるが、不祥事報告を隠さず、報告出来る雰囲気作りが重要。社員にとっての最大の職場環境は何か?それは上司である。という白木氏の言葉にはっとした参加者も少なくなかったよう。ESの視点による企業経営は企業リスクの最小化に留まらず、企業発展、業績向上にも大いに貢献すると感じた。白木様のお話はまた別の機会に充分な時間の中でお聴きしたいものである。白木様、本日はどうもありがとうございました。















【朝食会から】
白木氏のご実家は福岡の有名な醤油醸造会社であったそう。現在は醤油の生産は行っていないが、名前を残し、世界初、醤油ソムリエの居る醤油バー「バル福萬醤油」を経営されている。バル福萬醤油店舗は、福萬醤油の親戚筋で、宗像郡神湊で150年の伝統を誇る中丸醤油や、同じ親戚筋の伝統155年の歴史を誇る博多醤油老舗上久醤油の特選商品の販売や大浜大地が厳選した九州の醤油商品を販売しており、バーカウンターは、全国や海外の200種類の珍しい美味しい醤油のテイスティングが出来るらしい。白木氏は福岡の「醤油」を世界に発信し、福岡経済への貢献をした
いという夢もお持ちである。何とも素晴らしい活動であり、ぜひ応援したいものである。

福萬醤油のホームページ

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