タイトル:社風・家風について
講師:青谷 洋治氏/株式会社坂東太郎 代表取締役
日時:2011年2月11日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F
本日は前夜のイブニングセミナーに引き続き、株式会社坂東太郎 代表取締役社長、青谷洋治氏を講師にお招きした。前夜の感動と興奮冷めやらぬ中のモーニングセミナーとなった。
青谷氏率いる株式会社坂東太郎はとんかつ専門店「かつ太郎」、カニ料理専門店「八幡太郎」、焼肉「百萬」などを茨城、栃木、埼玉、群馬、千葉に60店舗を展開。企業理念に「親孝行~人間大好き~」を掲げ、「お客様に喜ばれ、社員が幸福になれる店づくり」をめざして躍進中の元気企業だ。
しかし現在の繁栄は一夜にして成し遂げられた訳ではなく、青谷社長の並々ならぬ努力によって多くの困難を乗り越えた結果なのだ。前夜のイブニングセミナーに続き、青谷社長の口から語られる言葉は、数々の経験に基づくものであり、本当に深い言葉であった。その珠玉の言葉を以下に纏める。
・良い出会いは人生を変える。
・社内では「頑張ろう」ではなく「幸せになろう」を合言葉にしている。
・ある日、奥様から、自分は幸せではないと言われた。研修旅行でハワイに行くのだが、いつも奥様は見送る側で一度も連れて行った事が無かった。奥様は感激し、以降社員の皆さんを心から喜んで見送るようになった。やはり自分が幸せでないと人を幸せにする事は出来ない。まずは、一番身近な人を幸せにする必要がある。
・秘書の方が朝早くから、ドライヤーを部屋に持ってきてくれた。細やかな心遣いがありがたい。
・目標やライバルを持つことは重要である。
・当社の目標企業は全日空。業界は違えど一流のサービスを提供している同社を目標にしており、制服なども一部参考にさせてもらっている、また同社の社員の方々に目標企業であるという事を宣言し、交流も盛んである。
・坂道の法則というのがある。努力が足りないと坂を登れない。仕事とは楽しくなるものである。勉強もしかりである。自分が楽しくないと言うのは、自分がまだそこまで達していないという事であり、努力が足りない証拠である。倫理を通していろいろな方に出会い、良い話を聴いても実践をしなくては無意味である。
・千円台の本には結論の手前まで、高い本には答えまで書いてある。
・メニューや売上を同業者に公開している。なぜそんな企業秘密を惜しげもなく明かすのかと言われる。しかし、こちらが見せると他者もいろいろな情報を教えてくれる。どれだけ公開できるかが重要だ。
・ライバルの同業者が山口と鹿児島にいる。いずれも地元では有名企業で繁栄している。・自分からライバルと宣言し、そこに何度も通って知り合いにあり、お互いに切磋琢磨で来る関係になる。先日そのライバルのうどんやさんのオーナーが多忙の中、来てくれた。非常に嬉しかった。
・雑誌などで取り上げられる繁盛店へは北海道から沖縄まで足を運ぶ。ある有名なお寿司屋さんを訪問し、担当の方にご案内頂いた。お店で一番美味しいお寿司を注文したら、うちのお寿司はやめておいたほうがいいと言われて愕然とした。社内の方に評価をさせたところ、やはり低評価だった。働くものが自信を持ってすすめられないというのは良くない。
・魚沼産コシヒカリを店舗で精米し使用している。(精米機を各店に置いている。)この美味しいお米は大好評である。そこまで徹底して美味しさを追及する必要を感じている。
・会社30年説と言われ、会社にも賞味期限がある。過去に役職者全員の役職を一旦降りてもらった事がある。
・自分の身内の昇進についても、社員に相談、納得してもらい役職をつけた。自分に厳しくなくては、人はついて来ない。
・スピードは重要である。すぐやる。またすぐやめるのは難しい。不採算店舗でも続ける必要がある店舗もある。
・倫理法人会のセミナーで98歳の女性に出会った。なぜ勉強しているのかと尋ねた。「一生勉強」という言葉が返ってくるかと思ったら違っていた。息子たちが自分の姿をみて勉強してくれるように自分が勉強しているという答えに感動した。息子さんは3人いて、いずれも東大卒の医師などだぞうだ。すぐに手紙を書き返事が来た。サボってはいけない。学ばなくてはいけないと改めて思った。
・坂東太郎では見た目が65歳の人は定年である。実年齢がそれ以上でも、見た目が65歳以下なら勤続可能であり、多くの高齢の方が元気に働いている。
・強く必要とされる人であり、商品である事が重要である。
・社風・家風について
・昔、出前でいろいろなご家庭に料理を届けた。裏口から家にお邪魔する事が多く、その時に感じた事がある。持ち家のご家庭はきれいに片付いている。アパートの人は醤油やソースがテーブルに乗ったままだったり、家が片付いていない人が多かった。
・靴を揃える事は大切なこと。食事をきれいにするのも大切。きれいに美しくというのがキーワードになるのではないか。
・会社のレベルを図るのは、従業員同士の会話である。会話のレベルがその会社のレベルである。
・幸せとは、人に愛される事、褒められる事、役に立つこと、必要とされる事である。
2011/02/11
登録:
コメントの投稿 (Atom)
【実践のきっかけ】
【実践のきっかけ】 毎週開催されるモーニングセミナー ただ漠然と参加するのではなく 意識を持って参加すれば 自ずと実践による学びが深くなる 倫理研究所 法人局 普及事業部 首都圏方面 担当研究員 鶴川 宗弘 講師も ...
-
いよいよ、新会場でのモーニングセミナーとなりました! 会場建物、1階のエントランスに入ると、木の香りがすばらしいです。 セミナー会場は3階となります。 窓が大きく、広いテラスもある解放感。 役員朝礼の時間はまだ暗いのですが、だんだん明るくなる様子がわかります。 ...
-
【実践のきっかけ】 毎週開催されるモーニングセミナー ただ漠然と参加するのではなく 意識を持って参加すれば 自ずと実践による学びが深くなる 倫理研究所 法人局 普及事業部 首都圏方面 担当研究員 鶴川 宗弘 講師も ...
-
【大転換の時代〜岐路に立つ〜】 4/18(木)逗子文化プラザにて1年に1度の大きな講演会 倫理経営後援会を開催致しました 山形県よりお越しいただいた法人局レクチャラー安藤 政則氏による事業体験報告と 一般社団法人 ...
0 件のコメント:
コメントを投稿