2014/12/25

12月11日(木) イブニングセミナー

逗子葉山倫理法人会 イブニングセミナー

明日の葉山を語り継ぐ、「華麗なる葉山」 今昔物語!
~勝海舟も宿泊していた老舗旅館から中華料理店に転換・・・そして未来へ~


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葉山、森戸海岸の中華料理店「海狼」は、葉山御用邸が誕生した
明治27年に、後藤新平邸宅跡地に創建された老舗旅館「かぎ家」に由来する。
 
「かぎ家」は、葉山御用邸の御用聞きとして、葉山御用邸の鍵を預かっていたという。
勝海舟や福沢諭吉が滞在し、その後昭和30年代には先代社長の故山本淳正氏の
親友である石原裕次郎らが根城にして小説「太陽の季節」が生まれた。
 
今回のイブニングセミナーでは、「海狼」の専務取締役として活躍される
山本美津子氏が、明治時代の老舗旅館から中華料理店への変遷、
そして変わりゆく町「葉山」の活性化やブランディング、そして企業戦略への
落とし込みなど、惜しみなく語って頂きます。
 
企業後継者の方はもちろん、企業家、経営幹部の皆様が、自社のブランディング化
を目指す大切なヒントが盛りだくさんです。
 
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去る12月11日、言わずと知れた高級中華料理店「海狼(かいろう)」様にて、
イブニングセミナーが開催されました。
 
上記テーマを、「海狼」専務取締役の山本様と、平田専任幹事の対談という形で、
お宝写真の披露を交えながら、進めていただきました。
 
 
山本氏が、祖母から語り継ぐ御用邸と、旅館「かぎ家」の関係、
それは、御用邸の鍵を預かる役目があったことからだそうです。
 
関東大震災の津波被害から復興、
駅のない町葉山が、バスやタクシーの発展とともに人が集まり、
変貌していく様子は、代々地元を見続け想いと共に、大変貴重なお話でした。
 
先代で、お父様の故山本淳正氏と、石原裕次郎氏と石原慎太郎氏との交流秘話、
名作「太陽の季節」「狂った果実」の誕生から映画化、
身近だったからこそ感じた撮影エピソード・・・
 
太陽族の時代、遊びは葉山での海水浴、森戸海岸を埋め尽くす人、人、人・・・
葉山の人は、夏の稼ぎで一年を過ごせるほどだったそうです。
一般の民家も民宿となり、眠らない町と化す・・・
 
 
しかし、自動車の普及により、日帰り旅行が主流となり、
旅館の限界を感じた先代は、商売の切り替えという大英断を。
 
山本氏は、30歳を過ぎてから、この父の偉大さを感じてきたそうです。
あの時の先代の言葉が、今の葉山を語っていると実感するそうです。
 
 
また、「海狼」の店名の由来には、おもしろエピソードが。
 
当初は、スペイン料理屋となる予定で建設が進められており、
スペイン語で「ロゴデマール」という店名になることまで決まっていたそうです。
 
しかし、建設が進み、完成が間近となった頃、先代の「家族が円卓を囲める中華を」という
想いで急遽、中華料理店へ。
 
「ロゴデマール」は「海のおおかみ」という意味だったところから、「海狼(かいろう)」とし、
中華料理のお店の名前としてつけられたそうです。
 
 
「海狼」の向かいにお店のシンボル、葉山のシンボルともいえる一本松がありました。
町の人の願いもあり、大事に松を守ってきましたが、
ついに松喰い虫にやられてしまい、惜しまれながら伐採・・・
 
その松の根から芽吹いたものを発見し、今ではそれを大切に育てていらっしゃるそうです。
命をつなぐということを、この一本松からも感じられる葉山のエピソードです。
 
 
 
これからは、明治時代から文化人に育てられたことの恩返しををしていきたいと語る山本氏。
 
商店街がなく、点在しているお店を線でつなぎ、地域で市や店舗の活性化を図りたいと
力強くおっしゃていました。
 
海があり、山がある、葉山というライフスタイルを大切に守りたいという商業人の魂を
熱く感じることができた、素晴らしいお話でした。
 
 
尾崎幹事より花束の贈呈です。
 
 
 
最初の挨拶をする竹田会長
 
 
 
乾杯は関相談役。
 
 
 
講演後、海狼さんのお料理に舌鼓を。
 
 
 
近藤大輔県議会議員からも挨拶をいただきました。
 
 
 
イブニングセミナー実行委員長の石井幹事から、山本氏へお礼の言葉を。
 
 
 
最後に、星幹事からの挨拶です。
 
 
 
これまでのイブニングセミナーとは、一味も二味も違う雰囲気、構成でお送りしましたが、
皆様からご好評の声をいただきました。お陰様で素晴らしい時間となりました。

ありがとうございました。
 

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