タイトル:盛衰パターンから読み解く我々の進むべき道(文明法則史学と大局観)
講師:服部 匡成氏/文明法則史学研究員
日時:2010年12月10日(金)6:30~7:30
会場:逗子キングプラザ4F
本日は文明法則史学研究員の服部匡成氏を講師にお迎えした。服部氏は大手鉄鋼メーカーに在籍しながら、文明史学研究員としても活躍されている。また高津区の倫理法人会にも所属されている、スーパーサラリーマンである。
文明史学とは、故村山節氏が1937年頃に発見した学問だそうだ。村山先生が鎌倉の鶴岡八幡宮の境内を歩いている時にふと天の声を聞き、1cmを10年とし、過去1万年(10m)の年表を作成したところ、東洋文明と西洋文明が800年毎に盛衰を繰り返している事を発見し、この学問が確立された歴史学。服部氏は、現在文明法則史学の継承者である、林英臣氏より、1996年に研究員に任命され、以来、ヨーロッパ史の検証や今後の日本の進むべき道などを研究されているそう。西洋と東洋の盛衰パターンを線で描くときれいな二重らせんとなり、DNAの構造と一致している事は興味深い。
本日は、限られた時間の中で、服部氏の溢れんばかりの歴史知識の中から、過去の歴史上の出来事が盛衰のどの時期に当たるのかなどをわかりやすく説明頂いた。
盛衰パターンには、文明の盛衰、社会(国家)の盛衰があり、例えばアメリカは現在、衰退期(過渡期)に入っているのではないかという事である。世界の一国支配はもはや難しい状況は周知の事実であり、この説は頷ける。
800年周期の盛衰パターンは2000年頃より、東西の盛衰が入れ替わり、これからは東洋の時代に入る。それは世界における東洋的な価値観が不可欠になるという意味でもあるらしい。戦後の東洋において最も西洋化し、発展を遂げた日本の役割は何かを今一度考える必要があると氏は説く。そして、そのヒントが倫理の中にあると。本日は時間も限られておりましたが、服部氏にはこの壮大な学問をわかりやすくご説明頂きました。機会があれば、より深いお話をお聞きしたいものです。服部様ありがとうございました。
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